気になる!知って得する!健康情報!
第1号/2026年9月
創刊号をお届けします。本紙は毎月の発行を予定しています。 「こんな話題を知りたい」といったご意見・ご感想は、スタッフまでお気軽にどうぞ。
十五夜・お月見
九月といえばお月見。「十五夜」は旧暦八月十五日の夜に月を愛でる行事で、「中秋の名月」とも呼ばれます。今年(2026年)の十五夜は九月二十五日。実は「名月=満月」とは限らず、今年の満月はその二日後の九月二十七日です。少し欠けた名月というのも、なんだか風流ですね。
お供えのすすきは、収穫前の稲穂の代わりであり、魔除けの意味もあるとされています。月見団子は月に見立てて、収穫への感謝を込めたもの。この時期は里芋の収穫期でもあることから、十五夜は「芋名月」とも呼ばれ、里芋をお供えする地域もあります。
たとえ雲で月が見えなくても、昔の人はそれを「無月(むげつ)」と呼んで、見えない月に思いをはせたのだとか。今年の秋は、お茶を片手にゆっくり夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。
朝いちばんの「白湯」習慣
朝晩が涼しくなり始める九月は、夏の疲れが出やすく、自律神経も乱れがちな季節の変わり目。そんな時期におすすめなのが、道具いらずで今日から始められる「白湯(さゆ)」の習慣です。
作り方は簡単。沸かしたお湯を、飲みやすい温かさ(五十度くらい)まで冷ますだけ。マグカップのお水を電子レンジで温めても構いません。朝起きたら、カップ一杯をすするように十分ほどかけてゆっくり飲みます。温かさがおなかに届くと内臓がじんわり目覚めて、胃腸にやさしいスタートが切れますよ。冷たい飲み物で冷えがちだった夏のおなかを、そろそろいたわってあげましょう。
やけどにはくれぐれもご注意を。一気に飲まず「ふうふう、こくり」がちょうど良いペースです。朝だけでなく、眠る前の一杯も体がほっとゆるんでおすすめですよ。
漢方のきほん
皆さま、はじめまして。鍼灸師の佐藤です。このコーナーでは毎月、暮らしに役立つ漢方のお話をお届けしていきます。創刊号は「漢方のきほん」から。どうぞよろしくお願いいたします。
漢方とは
漢方薬は、植物の根や葉など自然の生薬をいくつも組み合わせて作られたお薬です。症状そのものだけでなく、体全体のバランスを整えることを目指すのが特徴で、同じ症状でも体質によって合うお薬が変わります。
あなたはどのタイプ? 体質のめやす
- 「気」が不足タイプ……疲れやすい、風邪をひきやすい、食後に眠くなる。エネルギー不足のサインとされています
- 「血」が不足タイプ……肌や髪が乾燥しがち、眠りが浅い、目が疲れやすい。栄養のめぐりが滞りがちなタイプです
- 「水」が滞るタイプ……むくみやすい、雨の日に体が重い、めまいが起きやすい。水分のめぐりの乱れが考えられます
症状別・季節の変わり目によく使われる漢方の例
夏の疲れが抜けず食欲がわかないときには胃腸の働きを助けて体力を補うもの、朝晩の冷えでおなかがゆるくなりがちな方には体を内側から温めるもの、空気が乾き始めてのどがイガイガする方には体を潤すもの——と、同じ「秋口の不調」でも選ぶ漢方はさまざまです。
大切なのは、自己判断で長く飲み続けないこと。体質に合わないお薬は、思わぬ不調のもとになることもあります。持病のお薬との飲み合わせにも注意が必要です。
気になる方は、お気軽にご相談ください
「自分はどのタイプ?」「いま飲んでいる漢方、合っているのかな?」——そんな疑問があれば、施術の際にお気軽にお声かけください。鍼灸師が、体質やライフスタイルに合わせた選び方のヒントをお伝えします。
かかりつけのお医者さんへの相談が必要なケースについても、あわせてご案内いたしますので、ご安心くださいね。
(鍼灸師 佐藤)
知って防ごう「フレイル」
「フレイル」という言葉をご存じですか。年齢とともに心と体の働きが少しずつ弱まり、「健康」と「介護が必要な状態」のあいだにある状態のことです。最近テレビや自治体の広報でもよく取り上げられています。大切なのは、フレイルは早く気づいて手を打てば、元の元気な状態に戻れるということ。今回はそのきほんをご紹介します。
どうしてフレイルになるの?
大きな原因は三つ重なっています。一つ目は、筋力の衰え。動かない日が続くと、脚の筋肉から先に細くなっていきます。二つ目は、栄養の不足。食が細くなり、特にたんぱく質が足りなくなりがちです。三つ目は、人とのつながりの減少。外出や会話が減ると、心の元気も食欲も少しずつ落ちていきます。この三つは互いに影響し合うため、どれか一つに気づいたときが対策の始めどきです。
ご自宅でできる予防のコツ
運動は「ながら」で十分。歯みがきをしながらかかとの上げ下げ、テレビを見ながら足踏み——ふくらはぎと太ももを毎日少しずつ使うことが、いちばんの貯筋(ちょきん)になります。食事は、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品のどれかを毎食ひと品。そして、買い物や散歩など「外に出る用事」を一日一つ作って、人と言葉を交わす機会を保ちましょう。
「半年で体重が二〜三キロ減った」「ペットボトルのふたが開けにくくなった」「横断歩道を渡りきる前に信号が変わる」——こんなサインがあれば、フレイルが始まっているかもしれません。気になる方は、かかりつけ医や地域包括支援センターへ。日々のお体のケアは、訪問の施術でもお手伝いできます。
フレイル予防・毎日のヒント
合言葉は「きょういく」と「きょうよう」。「今日行くところ」と「今日の用事」があることが、心と体の何よりの薬だと言われています。カレンダーに小さな予定を書き込むだけでも立派な一歩。よく動き、よく食べ、よく笑う——当たり前のようで奥が深いこの三つを、今日から少しずつ積み重ねていきましょう。
簡単・時短・健康レシピ さば缶編
ヘルシーで時短、しかも洗い物が少ない——創刊号は、鍋1つで完成する「おかず味噌汁」です。栄養たっぷりのさば缶とカット野菜を使うので、包丁もほとんど使いません。調理時間は約10分。
さば缶の栄養
さばの水煮缶は、良質なたんぱく質がとれるうえ、骨までやわらかいのでカルシウムも一緒にとれる優秀食材です。青魚に多いDHA・EPAは、血液や血管の健康に役立つとされる成分。缶の汁にも栄養が溶け出しているので、汁ごと使うのがコツです。買い置きができて価格も安定、災害時の備えにもなる、頼れる一缶ですよ。
さば缶ときのこの具だくさん味噌汁
材料(2人前)
- さば水煮缶……1缶(約190g)
- カット野菜(豚汁用など)……1袋
- しめじ……1/2パック
- 水……400ml
- みそ……大さじ1と1/2
- おろししょうが……少々
手順
- 鍋に水とカット野菜、ほぐしたしめじを入れて中火にかけ、やわらかくなるまで5分ほど煮ます
- さば缶を汁ごと加え、身を軽くほぐしながらひと煮立ちさせます。缶の汁にも栄養が溶け込んでいます
- 火を弱めてみそを溶き入れ、煮立たせないように温めます
- お椀によそい、お好みでおろししょうがを少しのせて完成
これ一杯でたんぱく質も野菜もとれる、頼れる「おかず味噌汁」です。
編集後記 〜 虫の声 〜
日が暮れるのが少しずつ早くなり、夜になると窓の外から虫の声が聞こえてくる季節になりました。スズムシ、コオロギ、マツムシ——虫の音を「声」として楽しむ感性は、日本ならではとも言われています。
創刊号となる今号から、皆さまの健康にちょっと役立つ話題を毎月お届けしてまいります。秋の夜長、お茶でも飲みながらゆっくりお読みいただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
まちの風景


